【恐怖】死亡率50%?!知らずに服用するとホントに危ない『ロキソニン頭痛薬』の事実とは
鎮痛薬として広く知られている『ロキソニン』が危ないという噂をネットで目にします。一体それは事実なのか?ロキソニンを服用する上で注意すべき基礎的な点を纏めました。

ロキソニンとはどんな薬なのか
鎮痛薬として最もポピュラーな薬がロキソニンです。ロキソプロフェン(Loxoprofen)というプロピオン酸系の消炎鎮痛剤に含まれます。主な製薬会社は第一三共で、『ロキソニンS』という商品名が普及品です。
ロキソニンの効果
■迅速な効果!
ロキソニンは、効果があらわれるまでに10~15分ほどしかかからない即効性に優れた解熱鎮痛剤です。すばやく痛みをブロックして解熱、抗炎症作用が発現します。
■有効範囲が広い!ロキソニンが効果的な症状一覧
- 腰痛症
- 関節リウマチ
- 変形性関節症
- 頭痛
- 生理痛
- 歯痛
- 手術後、抜歯後の鎮痛、消炎
- 神経痛
- 筋肉痛
- 打撲痛
- 骨折、ねんざなどを含む外傷痛
- 風邪など発熱時の解熱
- 急性上気道炎
ロキソニンの副作用
ロキソニンの服用で可能性のある副作用は以下のようなものです。
- 消化不良
- 便秘もしくは下痢
- 胸やけ
- 口内炎
- 食欲不振
- 腹痛
- 悪心、嘔吐
- 胃荒れ、胃潰瘍
- まれに小腸・大腸の狭窄・閉塞(腸閉塞)
厚生労働省は2016年3月22日に重大な副作用として、『小腸・大腸の狭窄・閉塞』の恐れを追加しました。
以上の副作用の対象となるロキソニンは以下の通り。
- ロキソニン錠60mg
- ロキソニン細粒10%
- ロキソニンS
胃腸が弱っている人や、過去に腸閉塞を患った人はロキソニンの服用を止めた方が良いようです。
但しロキソニンは、胃腸への負担をできるだけ軽くしている薬であることは言い添えておきたいと思います。
ロキソニンは体の中で効力を発揮するプロドラッグですので、胃腸への負担が大幅に軽減されています。そのため、他の鎮痛剤と比べても副作用が起こりにくい、比較的安全な部類の鎮痛剤です。
プロドラッグとは、そのままでは不活性で薬の効力を持たないが、腸で吸収されたのち、薬としての作用を発現する性質をもつ薬のことを指します。
ロキソニンの使用法
■即効性のクスリなので、短期的に使用すると良い
ロキソニンは効果があらわれるまでおよそ10~15分かかり、1日の服用限度量は有効成分180mg(ロキソニン錠60mgを3錠)までとされています。
1回の服用で60mgまでが原則ですが、症状に合わせて120mgまで用量を増やすことも出来ます。
服用間隔は4~6時間あけなければいけないので、ロキソニンは長期的な痛みに向いていません。
■急な痛み止めのために
急性の腰痛や頭痛、生理痛などにはうってつけと言えます。ただし、ボルタレンなどの鎮痛剤と比べると効き目は弱めとなります。
また効果持続時間が短く、5時間から長くても7時間ほどしか持ちません。
ロキソニンを連続投与する際は、4~6時間の間隔をあけなければいけませんので、慢性的な痛みや長期にわたって痛みが続く場合、効果の途切れる期間は痛みが再発してしまいます。
ロキソニンと飲み合わせを注意するべき薬
ロキソニンの最も注意すべき点は、他の薬との飲み合わせです。ロキソニンの併用禁忌薬として、以下のものが上がられます。
以下の併用はNG!
- 抗凝血薬(ワーファリン)
- 血糖降下剤(スルホニル尿素剤)
- 抗生物質(ニューキノロン系抗菌剤)
- メトトレキサート
- リチウム製剤(炭酸リチウム)
- 利尿薬(ヒドロフルメチアジド)
- 抗不安薬、向精神薬
- 似た作用を持つ解熱鎮痛剤
その他、妊娠している人、アスピリン喘息になったことがある人もロキソニンの併用は止めましょう。
薬とはよく聞く半面劇薬の面も併せ持っています。使用する上では専門家の指示を良く守って服用しましょう!
ネットの反応
・まるでロキソニンがホントにヤバい薬みたいなネットの見出しってどうなの!?
・当然、副作用や飲み合わせNGはあるだろう
・医者によく話を聞いて薬を飲んだ方が良い
・市販薬はどんなものでも長く依存する物じゃない
ロキソニンが鎮痛薬として優れた即効性を持つ薬であることに変わりはありません。当然のことながら、薬は薬剤師や医者の言う事を良く守って使用しましょう。