2018年12月13日公開
2018年12月13日更新
電車の優先席を寝そべって占領するヤンキー。おばあちゃん「譲ってくれませんか?」ヤンキー「ムリ。」俺は深呼吸をした・・・
電車の優先席で寝そべって占領するヤンキーに席を詰めて欲しいと願い出たおばあちゃん。ヤンキーが拒否をすると、俺は深呼吸をした・・・

優先席で寝そべって占領するヤンキー
久しぶりに電車で少し遠出した日の帰りで遭遇した出来事。
その日は家電量販店や服屋を回って、一通り買い物をして少し疲労感を抱えながら帰りの電車に乗った。
疲れているので空いている席を探して電車内を見回してみると、驚きの光景があった。
柄の悪い二人組の若い男が優先席で寝そべって占領していたのだ。
ヤンキーA「でさーこのまえそいつぶっとばしたんよw」
ヤンキーB「ぎゃはははwwそれ最高www」
電車内の席は埋まっていて立っている人もいるくらいには混んでいる状況なのに、そのヤンキー二人組は悪びれる様子もなく優先席を占領していた。
誰も注意しないのか・・・俺はそう思ったが、誰しもがわざわざトラブルになるようなことをしたくはないものだ。自分もその一人だった。
ちょっと虚しく情けない気分になりながら、しょうがないことだと言い聞かせていると、ヤンキー二人組が寝そべる優先席へと近づく一人の老人がいた。
おばあちゃん「あのう…」
ヤンキーA「なに?」
おばあちゃん「私もう歳で…足腰が弱いのよ…」
ヤンキーB「それで?」
おばあちゃん「そこの席…譲ってとはいわないわ…少し詰めて欲しいの…」
少し腰が曲がったおばあちゃんが、優先席を詰めて欲しいと願い出たのだが・・・
ヤンキーA「ムリ。」
おばあちゃん「…」
ヤンキーB「そもそもなんで俺らに言うの?違う人に言えばよくない?」
おばあちゃん「ごめんねぇ…そこが少し余裕あるように見えたから…」
ヤンキーB「余裕ないから。あっち行っていいよ。」
おばあちゃん「わかったわ…ごめんなさい。」
ヤンキーA「つーかそもそも足腰弱いくせになんで電車乗ってんだよw」
ヤンキーB「ほんとそれw」
ヤンキーA「なんか席を譲られて当然と思ってんじゃね?w」
ヤンキーB「うわっwきっしょwババアを甘やかすなよw」
ヤンキーA&B「wwwwwwwwwww」
おばあちゃん「……」
おばあちゃんは少し悲しそうな顔をして下を向いた。
流石に言い過ぎだと思った。だが誰も声をあげることはなかったし、席を譲ろうともしなかった。
声をあげられなかったのは俺もなんだが・・・
悶々としていると、死んだ祖母が言ってた言葉が頭をよぎった。
祖母「困っている人がいたら助けるんだよ。」
祖母「弱い人がいたら守ってあげる強い大人になりなさい。」
それが助け合いなんだ、思いやりなんだって・・・それが死んだ祖母の教えだった。
俺は周りを見渡して、いつからださい大人になっていたのだろうかと考えた。これじゃ昔の俺が嫌いだった大人そのものじゃないか・・・
自分のことだけ考える、情けない俺の姿を見たら祖母はどれだけ悲しむだろうか・・・
深呼吸をした俺は・・・
俺は深呼吸をして、ヤンキー二人組が寝そべる優先席へと近づいて、「おい!」と声をかけた。
電車内にいる乗客全員の視線が俺に集まるのを感じた。
ヤンキーA「…なに?」
俺「今のはダメだろう。謝りなさい。」
ヤンキーB「なにお前?」
俺「席を占領するのはやめなさい!!!!!!」
ヤンキーA&B「…!」ビクッ
俺「電車ではマナーを守る!!お年寄りには席を譲る!!当然だ!!!今すぐ姿勢を直して席を詰めなさい!!」
ヤンキーA「…ウィッス」
ヤンキーB「ワカリマシタ…」
俺「それでよし!!」
おばあちゃん「ありがとねぇ…」
俺「いいえ。当然のことです。」
一喝するとヤンキー二人組は大人しく席を詰めてくれて。おばあちゃんは無事座ることができた。
死んだおばあちゃん・・・見ていてくれましたか?
少しださい大人になっていた俺だけど、おばあちゃんの言葉を思い出して、またかっこいい大人になろうと思います。
いいことしましたね!!GJ!!
ネットの反応
・こういうときは車掌を呼んだ方がいいぞ 逆恨みされる可能性があるし・・・
・2対1だと強く出るやつがいるからなぁ 関わりたくないわ
・というか優先席でなくても譲る人がいないのは情けなさ過ぎだろう
・写真をとってTwitterにアップすべしw
電車内のトラブルが多いので監視カメラ設置が進められています
このような場合は車掌を呼ぶのが一番ですね!!